先日ご紹介したTS808よりもポピュラーで、入手したことがないギタリストの方はいないじゃないかと思われるオーバードライブ、Ibanez TS-9をご紹介します。
1982年に先代Tube ScreamerであるTS808の後継機としてリリースされたのがTS-9です。
回路的にはTS808とほとんど違いはなく、抵抗2本だけ定数が変わっているくらいです。
開発者のインタビューで、静電気による故障対策によるものと書いてあるのを見たことがあります。
TS808のキャメルスイッチより、個人的にTS-9のスイッチの方が押しづらい気がします。
サウンドの違いとしては、使用されている部品の差もあるのかTS808の方がハイよりで枯れた音がして、TS-9はミドル感が強く太いブーストがかかります。
管理人のTS-9も言わずもがなオリジナルヴィンテージTS-9に近づけるよう改造が施されています。
オペアンプをベタにJRC4558Dの艶ありに交換してあります。
一個2000円くらいですかね。管理人が高校生の頃に一個1000円くらいで入手したものです。
シリアルから恐らく84年製造です。
現行の4558と比較すると、原音のニュアンスに近く派手さはない印象です。現行のものは派手さがあり少し枯れたサウンドです。
バッファスイッチ部分は現行の2SK30GRに交換してます。
元は2SK30のオレンジランクが搭載されていましたが、交換後はより艶っぽくなった気がします。
他にも細々と部品の交換はしていますが、企業秘密な部分なのでいずれ別途まとめて記事にします。(公開するんかい) 良くあるヴィンテージTS-9を再現するだけだとそこまで良くなるわけじゃない印象です。