今回は珍しく現行でも販売されているエフェクターを紹介します。レアというわけではないのですが、シンプルながら非常に出来が良く、最小限のコストで合理的に良い音を出してくれるエフェクターです。
ワンノブのブースト出力設定のみの男らしいブースターですが、非常にクリーンでナチュラルに音量及びゲインを稼いでくれます。
アンプのブースト、歪ペダルのブーストどちらにも相性が良く、粒立ちを良くしながらも音量アップするなんて理想的です。
デザインは無骨ながらも、ロゴなどはシールではなくしっかり印刷されていてこのあたりもおしゃれポイント加算です。
BOOROCKS(ブロックス) というメーカーは管理人も知らなかったのですが、元エイベックスのエンジニアさんやプロがアイデアを集結して設立された新進気鋭のブランドらしいです。


管理人もブースター系ペダルは幾つも自作していますが、この回路は知りませんでした。というより良くありそうではありますが、誰も手を出してなかったという方が正しいでしょうか。
増幅はFET一つのシンプルな設計です。
FET一つだと、有名所はJack Orman氏考案?のMOSFET、ZVEXのSuper Hard ON、XOTICのEP BOOSTERなどありますが、本機が一番派手さがなくナチュラルです。制作も非常に合理的で、短時間である程度の丁寧さを保って完成するように考えられているような印象です。
最近良く見るブティック系のハイエンドペダルは中身の作りが空中配線のオンパレードで、それでいて丁寧すぎる印象がありますが正直音に違いはありませんからね。
抵抗は全てDale社のミリタリースペックの金属皮膜抵抗、入力部分のフィルムコンデンサはWIMA、電解コンデンサの代わりに使われているタンタルコンデンサはKEMET?、部品数が少ないからか全てハイエンドなものでまとめられています。
部品代だけで言えば、2000円程度ですが、自作ができない方にとっては非常に有用なペダルではないでしょうか。
日本のスタジオ系ミュージシャンが設立したメーカーだけあってノイズもかなり少ないです。

