80年代にジェフ・ベック先生が愛用していたProco社製RAT。本日はその後継機?であるRAT2をご紹介いたします。
RATはアメリカミシガン州のカラマズーにある「ProCo Sound社」による製品です。1978年にプロトタイプが開発され、80年代に入ってから量産化されたようです。
1988年にRAT2が発表されるまで数種類のRATが存在していますが、RAT2以外はエフェクトオンオフのLEDインジケータが付いていませんでした。
管理人が所有しているRAT2は2000年前半製造の個体です。
黒く重厚感のある筐体で、サウンドも見た目の印象に負けずと図太いディストーションサウンドです。定番品ということで見くびられがちですが、歪みの幅は非常に広く、オーバードライブ的なサウンドも可能です。
真ん中のフィルターコントロールはいわゆるトーンですが、通常とは効きが逆で右に回せば低音寄りにサウンドが変化します。歪ませるとかなり暴れるので調整目的で逆になってるんですかね。
中身もかなりしっかり設計されており、合理的かつ壊れにくいレイアウトです。管理人の個体は若気の至りでトゥルーバイパス仕様に改造してあります。
オペアンプは、写真見づらいですがop07が搭載されています。もともとです。
初期RATはLM308が搭載されていました。LM308もモトローラ製とナショナルセミコンダクタ製があり、それぞれ微妙に傾向が違います。
管理人はソケット化してLM308に変えてみたのですが気に入らず元のOP07に戻して使用しています。
ゲイン高めで使うのであれば、LM308のほうがブーミーでパワフルかと思います。
白いやつもありますが、中身は一緒です。