本日はBOSSコンパクトエフェクターブランド初期にリリースされていた、銀ネジ期のイコライザー「GE-6 Graphic Equalizer」をご紹介します。
現在では後継機であるBOSS GE-7が販売されていますね。
GE-6は1978年にBOSSコンパクトシリーズ初のイコライザーとして販売開始されてから、1981年に販売終了と短命で終わってしまったモデルです。
GE-6というモデル名から分かる通り、6音域のイコライジングが可能です。
調整可能音域は、100Hz、200Hz、400Hz、800Hz、1.6KHz(1600Hz)、3.2KHz(3200Hz)です。
単純に左から低音・中音・高音の調整ができます。
前身機でもあるRoland GE-10 Graphic Equalizerは10音域ありましたが、可変域上下±12dBと一般的でしたがGE-6では±15dBまで可変できるよう設計してあり、当時他社イコライザーと比較しても驚異的な数字でした。
1978年から1981年に製造されていたので、フットペダル部分の止めネジが銀ネジタイプです。
銀ネジ!というだけで高価そうに見えてしまうのはなぜでしょうか。ヤフオク等で5000円程度で入手可能です。(2019年1月現在)
5000円程度で入手できるわりには、かなり楽しめそうな部品群です。
名機、BOSS OD-1の初期に使われていたレイセオン製のクアッドオペアンプRC3403が2つも使われています。OD-1と同時期に販売製造されていたモデルですので、恐らく同じものでしょう。
この2つだけでも5000円程度の価値はあると思います。
トランジスタは全て2SC1740です。王道の2SC1815や2SC732と同じ傾向のトランジスタです。
BOSSでよく見る黒い樹脂で固められたジャックではなく、普通のむき出しジャックが使われています。
シリアルは10200なので1981年製ですね。
BOSSの製造年数は下記サイトで調べることが可能です。
参考 Boss Pedal Serial DecoderBoss Pedal Serial Decoder
普通にイコライザーとして優秀ですが、実用的に使うのであれば後継機のGE-7を使ったほうが良いと思います。
ヴィンテージだから良いというのはGE-6に関しては感じませんでした。