ペダルタイプのコンプレッサーの定番、MXRのDyna Compの81年製をご紹介いたします。
MXRは1978年-1980年ごろを境にロゴがScriptタイプ(筆記体)から現在でも使用されているBlockタイプに切り替わっています。
本機はそんな過渡期の1981年に製造されたダイナコンプです。
コンプレッサーの名機といえばROSS社が製造していたCOMPRESSERが有名ですが、回路的に言えばDyna Compの回路を改造したものがROSS社のものです。
サウンド的にはDyna CompのほうがTHEコンプといった感じで、非常にパコパコいいます。
ROSSはナチュラルで温かみがありますね。
現行品と比較すると、本機は少しこもり気味といいますか、むしろそれで若干温かさを感じます。
現行品は結構ドンシャリ気味ですね。コンプの効きはわかりやすくていいと思います。
最近はカスタムショップ製という名目で、ヴィンテージScript時期のMXR製品を再現したリイシューモデルがでてますが、使われている部品の性能のせいかキャラクターは結構違うように感じました。
カスタムショップ製の方がハイファイで音像もしっかりしています。
型番は消されていますが、おそらくRCA製のCA3080というICが使われています。
ROSSはHARRIS社製のCA3080ですね。
CA3080などのシリーズは本来アナログシンセなどへの使用で人気です。
数年前に購入したときからついてたシールですが、これはシリアルなんですかね? ローウェルジョージさんや鈴木茂さん、Larry Carltonさんなどの技巧派ギタリストに愛用されていた本機で、管理人も大好きなコンプレッサーです。