いいですよねディレイ。アルペジオを奏でようもんなら、一瞬でプロっぽくなれます。
管理人はKing CrimsonのSleeplessという曲のベースをギターでコピーしようとしたら激むずで、しばらく経ってからディレイで音数増やしてるんだと知ったときは衝撃でした。
目次
- 1 そもそもディレイとは?
- 2 マニアが教えるおすすめディレイ7選!
- 2.1 BOSS / DM-2W / 大人気ヴィンテージアナログディレイの復刻版!
- 2.2 MXR / M169 Carbon Copy Analog Delay / 老舗メーカーでプロ御用達人気のアナログディレイ!
- 2.3 BOSS / DD-7 / 定番!万能サウンドなデジタルディレイ!
- 2.4 TC ELECTRONIC / Flashback Delay & Looper / 感覚的に使える多機能デジタルディレイ
- 2.5 STRYMON / El Capistan / テープエコー再現の最終兵器!
- 2.6 LINE6 / DL4 / 超定番の元祖多機能デジタルディレイ!
- 2.7 IBANEZ / ADMINI / 日本初!小サイズのアナログディレイ!
- 3 おすすめディレイ・エフェクターのまとめ
そもそもディレイとは?
遅延効果を与えるエフェクターだよ!
エレキギターなどの原音を録音、再生を繰り返して残響効果的な雰囲気を与える効果です。
クリーンアルペジオの幻想的な雰囲気や、ディストーションと組み合わせてソロ時にサステインが伸びたような感覚が味わえるのでギタリストはみんな持っているといっても過言ではないエフェクターの一種です。
アナログとデジタルって何が違うの?
ディレイといえばアナログディレイとデジタルディレイの2種類があり、アナログディレイの方が業界ではもてはやされている気がします。
管理人もアナログディレイの方が好きです。
アナログディレイとは?
アナログディレイはMN3005などのBBD素子と呼ばれるICチップが使われているディレイのことを指します。
最初期のものはCCDなんてものも使われていますが、かなりレアなので一般では流通していませんので覚えなくても大丈夫です。
BBD素子は電気信号を溜め込む特性を持っており、溜め込んだ信号音をを記憶しています。どこに記録するかというと、コンデンサ。入力信号の電位をコンデンサに蓄えていき、バケツリレーのような感じで電位をコンデンサからコンデンサに移していくことによってディレイ効果を発生させています。
参照:http://wlst.jp/semi/bbd/index.html
もっと言えば、特殊なカセットテープに録音再生を繰り返し、ディレイ・エコーサウンドを演出する、「テープエコー」なんてものがディレイの始まりとしてありました。
デジタルディレイとは?
デジタルディレイは、いわゆるパソコンのようなものがエフェクターの内部に組み込まれており、パソコン内部のソフトウェアが信号音を解析してディレイサウンドを作ってくれています。
アナログとデジタルどっちがいいの?
アナログディレイは原始的な構造のため、ディレイ音が劣化しやすく、少し音像がボケるイメージです。それが温かみがあると人気です。
また、原始的な構造のため演奏中にコントロールノブの設定をかえると「ギュイン!」といった音のあとに発信音と呼ばれるいかにもエラーが起きました!みたいな音を出すことも出来ます。
デジタルディレイは、ディレイ音もクリアで、アナログディレイに比べると欠点がないように聞こえますが、クリア過ぎて少しかたいような印象はあります。最近の販売されているものはそういう欠点を解決したものが多いので心配はないですが。
発信音も、シミュレートしてくれるモデルもあります。
PT2399というデジタルディレイを簡単に作れるICが発売されてからは、アナログディレイライクなデジタルディレイが登場し、デジタルとアナログの中間のサウンドを奏でてくれます。
あとはアナログディレイの方がロマンあるきがしますね。エレキギター自体がアナログな楽器なので、少しチープなくらいが味があっていいです。
マニアが教えるおすすめディレイ7選!
前置きが長くなりましたが、早速管理人オススメのディレイをご紹介します。
BOSS / DM-2W / 大人気ヴィンテージアナログディレイの復刻版!
- ディレイの長さ: 3/5
- クリア度合い: 2.5/5
- 味わい: 4.5/5
- 安さ: 2.5/5
- オススメ度: 4/5
日本が誇る、エフェクタートップブランドのBOSSが1980年代頭に製造していた、元祖BBDアナログディレイの名機、「DM-2」。
本機はその復刻版で、更に動作を安定させ、こだわりの日本製というモデルです。
その名も、DM-2W、ワザクラフトシリーズの1つです。
ヴィンテージのDM-2は、値段が高騰してる上に、BBD素子の特性で、へたってしまいディレイ音が不自然に鳴ってしまうという欠点がありました。それはそれで味があって良いんですけどね。
本機はBBD素子を使いながらも、ハイグレードな回路に見直して作られています。
アナログ臭さを残しながらも、非常に綺麗なディレイサウンドを奏でてくれます。
ちなみに、DMはDelay Machineの略だそうです。
CE-1と同じ時期に作られていた、DM-1の名残だそうです。
MXR / M169 Carbon Copy Analog Delay / 老舗メーカーでプロ御用達人気のアナログディレイ!
- ディレイの長さ: 3.5/5
- クリア度合い: 3/5
- 味わい: 3.5/5
- 安さ: 2.5/5
- オススメ度: 3.5/5
BOSSと並び、ギタリストが必ず所有していると言っても過言ではないメーカー「MXR」から、アナログ回路で幻想的なディレイをご紹介します。
アナログではありますが、アナログ特有と泥臭さはなく、クリアで原音に忠実な印象です。
MXRサイズでアナログディレイってなかなかないので、ボードに組み込みやすいというのもいいですね。
ギターのみならず、ベースにもオススメな万能ディレイかと思います。
最近はこんなでかいバージョンも出ているようです。
もちろん多機能。
MXR / M292 CARBON COPY DELUXE ANALOG DELAY
BOSS / DD-7 / 定番!万能サウンドなデジタルディレイ!
- ディレイの長さ: 4.5/5
- クリア度合い: 4.5/5
- 味わい: 1.5/5
- 安さ: 3/5
- オススメ度: 3/5
DM-2Wに続き、BOSSから定番ディレイをご紹介です。デジタルディレイの代表選手と言ってもいいのではないでしょうか。
ショートディレイから、ロングディレイ、リバース再生やアナログディレイのシュミレートなど、ディレイに関して言えば出ない音はないほどです。
外部にタップスイッチを装着すればタップテンポによってディレイの長さなどを切り替えられます。
ちなみに本機の前モデルであるDD-2が世界初のコンパクトサイズのデジタルディレイだったそうで、管理人が把握している限りでは、一番バージョン変更があったのがDDシリーズです。
DD-2、DD-3、DD-5、DD-6、DD-7とあります。DD-4がないのは、4が「死」を連想させるから縁起が悪いとのことで名付けられなかったと聞いております。
デジタルディレイは、音が固くて面白くないと言われていますが、それは技術力が追いついていなかった昔の話で、DD-5くらいからは遜色ないような印象はあります。むしろ多機能で便利です。
管理人もDD-5を所有していてたまに使用しております。
TC ELECTRONIC / Flashback Delay & Looper / 感覚的に使える多機能デジタルディレイ
- ディレイの長さ: 4/5
- クリア度合い: 4.5/5
- 味わい: 3/5
- 安さ: 3/5
- オススメ度: 3.5/5
1970年代中盤より、画期的な回路構成でエフェクターをリリースしていた老舗エフェクターブランド「TC Electronic」社のFlashback Delay & Looperです。
本機もご多分に漏れず、様々なディレイサウンドがシュミレートされています。中でも、ラック型のデジタルディレイの名機「TC2290」のモデリング機能はよく使われている印象です。
デジタルディレイって、なにかイマイチなバッファがよく入っていて原音が固くなってしまうのが多いのですが、本機はそんなこともなく非常にナチュラルです。
さらに多機能な上位モデルでこんなのもありますが、できることが多すぎて管理人は使いこなせませんでした。
TC ELECTRONIC / Flashback X4 Delay
STRYMON / El Capistan / テープエコー再現の最終兵器!
- ディレイの長さ: 4/5
- クリア度合い: 5/5
- 味わい: 4/5
- 安さ: 1.5/5
- オススメ度: 4.5/5
お金に余裕があれば、これを買っておけば間違いないかとは思います。本機はディレイではなく、エコーですが厳密に言えば違いはあれど出音は一緒かと思いますのでご紹介いたします。
Strymon(ストライモン)は元LINE6のエンジニアさんが独立して2010年ごろに発足した、超ハイクオリティなエフェクターブランドです。
LINE6はデジタルデジタルしていた印象ですが、Strymonはアナログへの敬意が垣間見えて非常に好印象です。
入力信号=ギターの原音はアナログのまま出力されるので、音が固くなってしまったなどはあまりない印象です。
エコー音もチープなものからきらびやかなものまで設定でき、この分野の中では最強かな、と思います。
上位機種にはこんなものがあるので、更にお金に余裕があればこっち買えるといいですね。
Strymon / TIME LINE
LINE6 / DL4 / 超定番の元祖多機能デジタルディレイ!
- ディレイの長さ: 4.5/5
- クリア度合い: 5/5
- 味わい: 1/5
- 安さ: 3/5
- オススメ度: 3.5/5
多機能ディレイの中では超ど定番で、管理人が高校生くらいの頃からプロミュージシャンに愛されているLine6のDL4をご紹介します。
このシリーズは全てフットスイッチが4つで、バリエーションに富んだ音作りをすることが出来ます。
本機は特にディレイの中でも音作りの幅が広く、フットスイッチに設定したサウンドを記憶できるので、現場で愛されている理由かと思います。
サウンドについては特筆するようなものは特になく、普通のディレイという感じです。
その分使い勝手が非常によく、大きさを除けば非常に有用なエフェクターかと思います。
管理人は大きすぎて持ち運ぶのが大変で無理でした、、、。
IBANEZ / ADMINI / 日本初!小サイズのアナログディレイ!
- ディレイの長さ: 2.5/5
- クリア度合い: 3/5
- 味わい: 4/5
- 安さ: 4/5
- オススメ度: 3/5
最後に、アナログディレイなのに、めっちゃ小さいやつを紹介します。
Ibanezさんのアナログディレイをそのまま小さくしたADMINIというモデルです。
IbanezはAD-80やAD-9などアナログディレイの名機を1970年代後半から世に送り出しており、BBD素子の小型化の成功もあって、MINIシリーズを開発したらしいです。
管理人もヴィンテージのAD-80とAD-9を所有しておりますが、AD-9と比べて遜色なく、むしろBBDが元気なだけあってクリアで透き通るようなディレイサウンドでした。
値段も比較的お安く、サイズも小さくボードに組み込みやすいので、ショートディレイとしての常時使用が推奨されますね。
ディレイタイムもそんなに短くなく、ちゃんと発信サウンドも作れます。
おすすめディレイ・エフェクターのまとめ
いかがでしょうか。
ディレイは全ギタリスト必須のエフェクターで、ついつい常時つけっぱなしにしてしまいたくなるほど魅力的ですよね。
あんまりつけっぱなしだと飽きられちゃう可能性もありますが、曲の雰囲気と上手く併せて使うようにしましょう。