ラック型リバーブを超えるクオリティを、コンパクトなボディで実現したリバーブ・ペダル、Strymmon(ストライモン)のBluesky Reverbをご紹介します。
StrymonはもともとLINE6で回路設計していたエンジニアが独立して設立されたメーカーです。
近年発売されているリバーブペダルの中では最強な部類ではないでしょうか。
そもそも、リバーブと似たペダルの中にはディレイがあります。ディレイは原音を録音し再生を繰り返すことによって遅延効果を発生させていますが、リバーブはもともとスプリングに信号を通し、スプリングが揺れる振動を拾うことで残響効果を発生させています。
本機はデジタルチップによりリバーブ効果をシュミレートしていますが、デジタルな硬さは一切なく、非常に自然な残響効果を聞くことができます。
スタンダードなリバーブサウンドももちろんですが、本機は更にエフェクトモジュレーションが充実されており、幻想的なサウンドを作ることができます。
一番オススメなのはシマーモードですね。
シマーモードとは、原音のオクターブ上の音を繰り返し追加していき、倍音が美しく響くシンセ・サウンドのような煌びやかな音が特徴のリバーブ効果です。
ポストロックバンドでプログレッシブな曲でよく聞かれる感じですね。
いろいろできるぶん、コントロールのつまみ数は少し多めですが、使ってみると非常にシンプルです。迷ったらとりあえず12時真ん中方向へ向けておけば良いんじゃないでしょうか。それくらい。どんなセッティングでも良いリバーブになります。
左側のFAVORITEスイッチは、好みのセッティングのときに2秒くらい長押しすると、設定を記憶してくれて、別のセッティングをしているときに押すと自動で記憶した設定にしてくれます。もう一度おせば現在のつまみの設定に戻ります。
中身はデジタルなだけあって非常に複雑です。
メインとみられるICはアナログデバイス社製ですね。近年ハイエンドなペダルに使われている072系のオペアンプもアナログデバイス社のものが使用されていてひとつのトレンドなのかもしれませんね。