先日MAXONからリリースされていた、ヴィンテージアナログディレイAD-80をご紹介しましたが、本日はその後継機「AD-9」をご紹介します。
AD-9はAD-80のときには必要だった9V電池が1つだけで動作するよう改良されています。そのため、普通の9V外部電源でも動作するようになったので、エフェクトボードに組み込みやすくなっています。
サウンドとしては、AD-80がかなりサイケデリックよりのサウンドだったことに対すると、かなり爽やかでクリアなディレイです。
アナログ特有の少し曇りがかってチープなディレイサウンドで、これぞアナログディレイ!という感じです。
温かみがあるような気がしますね。音の太さで言えば、AD-80のほうがある気がします。
名機IBANEZのTS-9と同じ筐体で作られており、この形がIBANEZの定番と認識されている方も多いのではないのでしょうか。
色も、どちらが先かわかりませんがBOSSブランドでリリースされていたDM-2と同じ赤みのある紫で、管理人はこの色をみるとディレイサウンドが頭をこだまします。
デジタルディレイは白のイメージですね。
よくIBANEZとMAXONの違いはなんだと聞かれますが、同じ製造元の日伸音波さんからIBANEZは海外向けに輸出されていたブランドで、MAXONは日本国内で販売されていたブランドです。
そのため、中身は一緒です。
IBANEZ TS-9もMAXON OD-9として販売されていますね。
使用されているBBD素子がAD-80と比べると一世代後期のものになってますね。
この素子がリリースされたことによって、9V電源で動くようになってアップデートされてAD-9がリリースされたのかもしれませんね。
部品もぎゅうぎゅうですが、配線も盛りだくさんで作るの大変だったのかと思います。
BBD素子は信号電波を拾って発信音が出てしまうので、グランド部分を増設して対策しているのが見えますね。
ミニサイズの現行品でもいいんじゃないの?
なんだかんだ、IbanezのAD-9は現行品でも手に入りにくく、値段もお高めなので同じくIBANEZがリリースしているADMINIというモデルでも悪くないかもしれませんね。